天候が回復すると、鳴神山(980 m、標高差600 m)に登り、展望と花を楽しむ。どうも、このごろは、「晴耕雨読」ではなくて、「晴登雨読」(勝手な造語ではあるが)の習慣が身についてしまった。
先週土曜日(19日)は快晴であった。これ幸いとばかり、私と家内は午前7時頃に「こつなぎ橋登山口」をスタートした。しかし、途中にあるカッコソウの移植地(椚田)で、ある出来事に出会い、時間をとられたために、私達が山頂の到着したのは10時頃であった(通常は、山頂まで2時間以内)。
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南と東の方向は霞んでいたが、この時期にしては見晴らしが良かった。赤城山は当然のこととして、日光連山、袈裟丸山、皇海山、そして、谷川連峰などがはっきりとしていた。
男体山(2,486 m)方向では、ところどころに漂っている雲が動的な眺めを生み出していた。そして、里山の緑はかなり濃くなってきた。山頂(桐生岳)にて、10時半頃。
山頂でのヤマツツジの花とアカヤシオの新葉。
日光白根山(左、2,578 m)は、関東及びこのより北の地域(東北、北海道)において最高峰である。そのためであろうか、前白根山(右)などを含めて、山にはまだ残雪が多い。
一方、武尊山(2,158 m)では、かなり雪が消えている。この山からの展望は素晴らしい。まもなく、武尊山から至仏山へと広がるブナ林で、新緑が美しくなるはずだ。武尊牧場経由の登山コースは、左側の稜線にある。
赤城山は、間もなく新緑で覆われるだろう。左から長四郎山(1,579 m)、地蔵岳(1,674 m、無線中継塔)、鳥居峠(雲)、駒ヶ岳(1,685 m)、黒檜山(1,824 m)。
ところで、黒檜山では、北側(右側、登山口は花見ヶ原キャンプ場)から登ることも面白い。標高とともに、咲いているツツジの種類がかわっていくからだ。
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登山道沿いの花
カッコソウ(サクラソウ科、鳴神山固有種)。
17日の夕刻に雹が降ったことによる影響が葉などに少し見られた。しかし、花の美しさは損なわれていなかった。椚田の移植地にて。
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ヤマブキソウ(山吹草、ケイ科、ヤマブキソウ属、多年草)。
葉によって分類するならば、鳴神山ではヤマブキソウ、ホソバヤマブキソウ、セリバヤマブキソウ、そして中間的なものが自生している。葉の形、鋸歯や切れ込みの程度を比較しながら見て歩くと飽きない。
ヤマブキソウは山の斜面を山吹色に染めるほどに群生する傾向があるが、鳴神山に群生地はない。
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鳴神山には、ルイヨウボタンの見事な群生地がある。
ルイヨウボタン(類葉牡丹): メギ科、ルイヨウボタン属の多年草。このものの花は、葉の大きさと草丈に似合わず小さい(直径 1 cm程度)。「ノミの心臓」との例えにならって。私はルイヨウボタンの花の如くに小心者であると言ったとしも通用しそうもない。ルイヨウボタンの知名度はまだ高くない。
ところで、花が木漏れ日を受けている姿は美しい。そして、気品がある。花は弱い風でも揺れる。そのようなとき、ルイヨウボタンは撮り手にとって手強い存在となる。
ルイヨウボタンの種子。花のみならず、種子の色と形にも魅せられそうだ。2011年7月19日撮影。
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さて、今回はこのものが自生していることに、私達は気付いた。ハナイカダ(ミズキ科、落葉性低木)。ハナイカダには、ヨメノナミダ(嫁の涙)との別名がある。余談ながら、ハナイカダを見つけたのは家内(嫁)であった。私(亭主)は、見て見ぬふりをして通り過ぎたが。
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終わりに、開き始めたヒイラギソウの花(シソ科、ヒイラギソウ属、山地の木陰に生える多年草)。
今年は、開花がかなり遅れたのみならず、群生地での密度が高くない。ヒイラギソウのファンの一人としては、今後のことが心配になる。
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